新年度が始まり、新入社員や新入生も新たに入って、通常ですと授業や研修が盛んな時期ですが、今年はコロナ禍で、オンラインが中心とならざるを得ない環境となっています。
この記事では、オンライン会議ツールのZoomと、オンラインホワイトボード(miro)の基本的な使い方を記していこうと思いますので、これからオンラインで授業や研修、そしてワークショップを行う方の参考になれば幸いです。
リモートワークやテレワークのための記事も併せてご活用くださると嬉しいです。
「スクラム」が教えるリモートワーク(テレワーク)仕事術
Zoomを活用してリモートワーク(テレワーク)を成功させるには
Zoomによる画面共有
オンライン会議ツールのZoomは、打ち合わせや会議に使うだけでなく、オンラインの授業やワークショップ等にもとても便利なツールです。
競合製品に比べ軽いのが特徴で、数十人程度の同時参加でも、通常の家庭用回線でそれほどストレスなく使うことができます。
チャット機能もありますので、質問や意見などを書き込んだり、議論に使ったりできます。
また、ブレイクアウトルームと言って、グループに分かれて議論したりなど、多様な形態に対応できるようになっています。
Zoomブレイクアウトルーム入門(動画とテキストによる説明)
講義や研修では、講師の方がスライドを使いながら話をすることが多いと思いますが、Zoomでも「画面共有機能」を使うことで、スライド表示を簡単に行うことができます。
やり方は、Zoom画面下の、「画面共有」を選んで、表示させたいスライドを選択するだけです。
このようにスライド(パワーポイント)の画面が、Zoomで表示されるようになります。
もちろん、講師を含めた参加者の顔もワイプで表示されますし、双方向で参加者が質問したり、チャットに書き込んだりすることもできます。
(※追記)Zoomの拡がりとともに、そのシステムを使って悪さをする「Zoom Bombing」の被害が報告されています。代表的な手口が、参加者として入り込んで、画面共有機能を使って不適切な画像を提示するというもの。授業や研修でZoomを使う場合、共有はホスト(講師)だけが行える設定にしましょう。(デフォルトでは参加者全員が共有機能を使えるようになっています。) やり方は、画面共有のメニューから、「高度な共有オプション」を選択し、「共有できるのは誰ですか?」のところで「ホストのみ」にチェックを入れてください。
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オンラインホワイトボードを使ったワークショップ
デザイン思考のワークなどでは、ホワイトボード(シート)を使ったグループワークを行いますが、これもオンラインで行うことができます。
オンラインホワイトボードのツールも様々なものがあります。上記のZoomでも画面共有モードで「ホワイトボード」を選択すると、画面上で文字を書いたり線や絵を描くことができますので、講師や参加者が「板書き」したりするのには十分に使えます。
ここでは、複数のボードが使えたり、付箋紙機能があるmiroというオンラインツールについて説明します。
https://miro.com/
miroは以前は「Realtime Whiteboard」という名前でしたが、その名の通りリアルタイムで複数の人が書き込んだり、付箋を使用をしたりすることができます。
ブラウザ上で使えて、画面(UI)も直感的でわかりやすいと思います。
無料版と有料版があり、無料版は使えるボード数が3つまでなどの制限があります。
どちらも閲覧は何人でも可能ですので、Zoomの画面と共有して研修やワークショップに活用できます。(miro自体のビデオチャット機能もあります。)
ホワイトボードに書き込むためには、ログインが必要です。右上の「+invite members」のボタンから共有したい人を招待することができます。
オンラインホワイトボードでのデザイン思考ワークショップ
実際に、オンラインホワイトボード使って、ブレストなどデザイン思考ワークショップを行うやりかたについて説明します。
(デザイン思考ワークショップの主な手法については下記時事をご参照ください。)
デザイン思考10のメソッド(手法)-プロダクトデザイン・組織デザイン-
下図が、ボードの初期画面です。英語ですが、直感的なUIなので、さほど不便を感じずに使えると思います。
左端にあるメニュー一覧から、付箋紙の形のマークをクリックすると、下図のようにいろいろな色の付箋を選択できます。
ここでは右上の薄い黄色を選択します。
その後に画面上の任意の場所をクリックすると、その場所に付箋を置くことができます。
付箋にテキストを書き込んでみましょう。
複数の人が同時に使えますので、下図のようにZoomで議論しながらブレインストーミングができます。
これらの付箋を動かすことも簡単にできます。動かしたい付箋をクリックして、
ドラッグをすれば付箋は移動します。
ほかの付箋も同じように移動させ、グループでまとめて親和図をつくりましょう。
もちろん、ホワイトボードに書き込みを行うこともできますので、例えばメニューのpenを選択して、
このように線を引いたり、
メニューのテキスト(T)を使って、
直接、テキストをボードに書くことができます。
オンライン会議ツールのZoomとホワイトボードツールのmiroについて、今回は基本的な使い方を記しましたが、ほかにも様々な機能がありますので、オンラインでの授業や研修、ワークショップなどでご活用いだだければと思います。
Zoomとオンラインホワイトボードを使ったオンラインワークショップ
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