私の所属する研究室(慶應義塾大学大学院附属システムデザイン・マネジメント研究所)の担当教授である白坂成功教授の関わりで、【衛星地球観測コンソーシアム設立シンポジウム】にオンライン参加しました。

今、私たち日本を取り巻く状況の中で、課題が浮き彫りになっています。
新型コロナウイルス、ウクライナ情勢、台湾・香港など中国情勢、そして地球環境問題など。
日本に限っても、安全保障問題(国防や防災)、そして地球環境問題(CO2)、そして経済成長とイノベーションにかかわる課題は、待ったなしの状況です。

そのための様々なデータ取得(センシング)手段は大事な要素ですが、そのセンシング手段の1つが、宇宙からのセンシング、即ち「衛星地球観測技術」なわけです。

その産官学連携で進める「衛星地球観測コンソーシアム」が本日発足しました。

シンポジウムの発表はどれも興味深いものでしたが、例えば地球環境問題は、地球各地の気象状況を点で観るだけではやはり不十分で、地球全体(全球)を1つのシステムとして考える必要があるとか、宇宙からの観測は、地上での観測など多くのセンシングの1つに過ぎず、それらとの連携、連動が必要というのが印象的でした。

また(地球の)観察から課題解決につなげる、例えば経済イノベーションをそこから行うには、「観察しそこから「意味あるものを創造する」」というのは、自分の研究分野である「アート思考」や「対話型鑑賞法」にも繋がりそうです。

閉会挨拶で、これからの宇宙開発や宇宙ビジネスは、「(X+a)^t」で考えなければいけないというのもとても印象深かったです。
つまり、イノベーションには、既存レベルXに技術革新aを加える必要があるのですが、大きなaえお1度だけ求めるのではなく、小さなaでもt乗にする、何度も何度もフィードバックして繰り返すことが大事。

まさに「アジャイル」が宇宙開発でも求められているということですね。

   


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