AI時代にも生き残れるビジネスパースンの条件

いま評判のChatGTPを始めとするAIが急速に普及する現在、ビジネスパースンが生き残るため、学ばなければならないことについて皆さんはどう考えでしょうか?

もういろいろなところで言われているように、将来AIやChatGPTによって、様々な仕事が置き換えられる可能性があります。
その中で、ビジネスパーソンが生き残るためには、以下のようなスキルや能力が必要になると思います。

1. クリティカル・シンキングの能力
AIやChatGPTが自動化できない分析や判断を行う能力が重要です。情報を収集し、問題を解決するためのロジカルな思考プロセスを持つことが求められます。

2. 創造性とアイデアの発想
AIやChatGPTには、まだ創造性や想像力が必要です。ビジネスパーソンは、新しいアイデアを考え、創造的な解決策を見つけることができる能力を持っていることが求められます。

3. データ分析の能力
AIやChatGPTは、大量のデータを処理し、パターンを見つけることが得意です。ビジネスパーソンは、データ分析能力を持ち、ビジネスの意思決定に必要な情報を収集し、適切な判断を下すことが求められます。

4. コミュニケーション能力
AIやChatGPTは、情報の提供やコミュニケーションには限界があります。ビジネスパーソンは、人と人とのコミュニケーションに長け、チームや顧客との関係を築くことが求められます。

5. 学習し続けること
AIやChatGPTは、高度な自己学習能力を持っています。ビジネスパーソンも、継続的な学習を行い、自己成長を促すことが重要です。

これらのスキルや能力を持つことで、AIやChatGPTに置き換えられにくくなり、生き残ることができるでしょう。また、AIやChatGPTを活用し、自分自身の業務を効率化し、より高度な業務に集中することも大切です。

ここでは、上記の考察に加え、もう少し具体的に考えてみます。

デザイン思考やアート思考は「1.クリティカル・シンキング能力」や「2.創造性とアイデアの発想」の能力向上に貢献することが期待されていますが、どのような形で役立つのでしょうか。また、システム思考は「3.データ分析能力」とどのような関係にあるのかについて述べてみたいと思います。

デザイン思考やアート思考は、クリティカル・シンキング能力と創造性の両方に役立つ方法を提供します。

まず、デザイン思考は、問題解決に焦点を当てたプロセスであり、問題を分析し、利用可能な情報を評価し、アイデアを生成し、実験的なプロトタイプを作成することで、より創造的で効果的なソリューションを見つけることを目的としています。

デザイン思考は、問題解決に取り組むための具体的なステップを提供するため、クリティカル・シンキング能力を養うのに役立ちます。問題解決の過程で、デザイン思考を使用することで、様々な視点から問題を見ることができ、最も効果的な解決策を見つけることができます。

次に、アート思考は、創造性とアイデアの発想を促すための方法です。
アート思考は、アイデアを形作るためのより直感的で自由なプロセスであり、アイデアの発想を促し、創造的な問題解決に役立ちます。
アート思考は、想像力を養い、新しいアイデアを発掘し、そのアイデアを形にすることができる創造性を促すことができます。

デザイン思考とアート思考は、クリティカル・シンキング能力と創造性を養うための有効な方法であり、ビジネスや教育、個人的な成長に役立つことがあります。デザイン思考やアート思考を学ぶことで、問題解決やアイデアの発想をより創造的に行うことができるようになります。

次に、データ分析能力とシステム思考は密接に関連しており、お互いに補完しあう能力であると言えます。

データ分析能力は、データを収集し、整理し、解釈することができる能力です。これにより、問題を理解し、意思決定に役立つ情報を得ることができます。
一方、システム思考は、問題や課題をシステム全体としてとらえ、構造や相互作用を分析することができる能力です。システム思考により、問題や課題を根本的な原因にまで遡り、問題解決につながる効果的な戦略を策定することができます。

データ分析能力を持つことで、データを基にシステム全体を理解することができます。
データ分析能力を持っていないと、問題や課題を理解するのに時間がかかったり、重要な情報を見落とす可能性があります。

システム思考を持つことで、システム全体を見ることができ、問題解決のための影響的な原因を特定することができます。システム思考を持っていないと、個別の問題や課題に対して対処するだけで、根本的な原因を見落とす可能性があります。

データ分析能力とシステム思考を組み合わせることで、より効果的な問題解決が可能になります。

データを分析し、システム全体を見ることで、原因や影響を特定し、効果的な戦略を策定することができます。データ分析能力とシステム思考は、ビジネスや技術、社会において重要なスキルであり、組み合わせることでより優れた問題解決が可能になると言えます。

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既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、以上の文章は、ChatGPTが作成したものです。

文末の言葉遣いや接続詞などを少しいじった以外、内容はほとんど変えていません。

どうですか?やばくないですか?

例えば、研修担当の方が、これから必要になる社員の能力は何かを調査して、具体的にどのようなスキルや考え方を身につけるべきかを考え、レポートにまとめる。

今までだったら上記のようなことをまとめるだけでも、それなりの労力(コスト)や時間がかかっていたのではないでしょうか?

しかしChatGPTを使えば、1つか2つ簡単な質問をしただけで、1分とかからずに、このようなレポートを書いてくれます。

AIでホワイトカラー(知的労働者)の大失業時代が来ると言ったオズボーンの予言が、いよいよ現実のものになってきたかもしれません。
  
   

ChatGPTを使ってみて確信した2つのこと

今回ChatGPTを使ってみて、私は2つのことを改めて確信しました。

1つは、これからのビジネスパースンが生き残るために必要なことは、様々な知識を得るインプットの努力でもなければ、それをまとめて表現するアウトプットの技術を磨くことでもない。
もちろんそうした努力が無駄であると言うつもりはありません。しかし現在でも上記のレベルのChatGPTは、日々いいえ秒単位で学習し続け進化しています。

私たちがそれに対抗しようとするのは、マラソン選手がF1マシンにスピードで挑むのと、ある意味同じです。

私は数年かけてデザイン思考やアート思考を学び、研究し、一応専門家として人前で話したり研修を行ったりすることができるようになりました。でも公開されて数ヶ月にすぎないChatGPTがそれぞれの特徴や洞察をここまで書いたのは、私も驚いています。

そのChatGPTが教えてくれたように、もう私たちは、知識をこれ以上習得するよりも、例えば、クリティカル・シンキング(批判的思考)を身に着け、ロジカルな思考プロセスを身につけることが大切でしょう。

これからますますAIに文章を創ってもらうことが普及すると思いますし、ChatGPTのスポンサーであるマイクロソフトのWordやExcelそしてパワーポイントには、もうすぐこのChatGPT機能が掲載されます。

私たちに必要なのは、ネットで調査とか、文章やプレゼン資料を作成する能力ではなく、AIが創るものの是非を判断する能力です。

クリティカル・シンキングでは、エビデンスとなるデータに基づき物事を判断する必要があり、そのためにはデータ分析能力が欠かせませんが、そのことも上記の文章ではちゃんと指摘してくれていますね!

そしてそれに加え、創造性や想像力、新しいアイデアを考え、創造的な解決策を考える能力が、私たち人間に残された最後の砦なのかもしれません。

そして、ChatGPTを使って確信した2つ目のこと。
何より、危機感を持たなければならないのは、私たち研修講師だということです。

蓄えた知識を教えるだけの講師などは今でも代替可能ですし、何より私たち自身が、創造性やデータ分析能力を身に着け、コミュニケーション能力や常に学習をし続けなければ、生き残っていけないということですよね!

私自身もアート思考、デザイン思考そしてシステム思考を通じた新たな価値創出の方法論に磨きをかけ、皆さんのお役に立つことで、私自身も生き残っていけるよう(笑)、学び続けていきたいと思っております。


日本能率協会主催「アート思考入門セミナー」