先月開催した「アート思考ワークショップ」には、全国から人が集まっていただき、「アートとビジネス」「アートとイノベーション」等への関心の高さがうかがえました。

「なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?」(岡崎大輔著)でも紹介されている「Visual Thinking Starategies」については、「アートで「センスメイキング」(創造力)を高める方法」で解説していますが、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で開発された対話型鑑賞法です。
絵に関する見方を複数の人で対話し、作者の意図を探ることで、対象を深く洞察したり、物事の意外な面を観る。いわゆるOut of Boxを体験することができます。
今回のアート思考ワークショップでは、この「対話型鑑賞法」とイノベーション手法を組み合わせて、アイデアや新商品を生み出す思考法について体験します

ワークショップを開催する「はたらける美術館」では、このVTSを基に「ARTforBIZ」というビジネスパーソン向けの独自のプログラムを開発しています。
このARTforBIZを体験した後、「アート思考」の内容やイノベーションについてのメカニズムと対話型鑑賞法との繋がりについての解説、そして実際にイノベーティブなビジネスアイデア考えていただくのが、今回のワークショップの内容です。
募集人数は最大6名と少人数での内容となります。

起業、経営、現場、幅広く活用できる思考法

デザイン思考はクライアントや顧客の持つ「課題の解決」を目的とするので、主にデザイナー、コンサルタント、システム会社、広告業などで活用されますが、アート思考は、それらに加えて、自分のビジネスに向き合う起業家、経営者、新たな工夫やアイデアを求められる現場まで幅広いビジネスパースンに活用いただけます。

ワークショップの目的

・アートやデザインを俯瞰で理解し、必要に応じて使い分け、活用ができるようになる。
・人から課題を与えられるのではなく、自分から「課題の提起」ができるようになる。
・アーティストのようにオンリーワンの価値を生み出す人になる。
・イノベーションや創発がどういう状況で生まれるか体感でき、それを自分で創り出せるようになる。
・自分や相手の「本当にやりたいもの(こと)」や「想い」を引き出すやり方がわかる。
・自分の想いを伝え、相手に共感してもらう方法を学ぶ。

【ワークショップ・プログラム】

日時:2019年3月4日(月)19:00~21:00 会場(18:30)
場所  はたらける美術館 
住所 東京都渋谷区本町4丁目41-13
都営新宿線 西新宿駅から徒歩7分
京王線   初台駅から徒歩12分
http://art-housee.com/yoyogi/howtogomuseum/ 

定員:6名
費用:3000円(当日支払い)
(2月22日、満席となりました。)

講師:ファシリテーター

島 青志
ホテル運営会社や会計事務所、ITベンチャー、広告会社などの勤務を経て2010年(株)Salt設立。
マーケティングやシステム思考/デザイン思考活用のコンサルティングを行う。
2018年 慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント(SDM)研究科修了。
現在は同大学院付属SDM研究所研究員として、自己組織化や創発について研究中。
2018年7月学術論文「A Proposal of Architectural Framework for Self-Organizing Management Utilizing Multi-Layer Customer Value Chain Analysis.」で最優秀論文賞を受賞。同年11月には日本ソーシャル・イノベーション学会にて「アート思考を社会課題に繋げるフレームワークの提案」を発表。
趣味は音楽、宇宙、SF小説。(SF小説も執筆)
好きな画家はルネ・マグリット。

著書 (ビジネス書)
熱狂顧客のつくり方(IBCパブリッシング)
ソーシャルメディアの達人が教えるリンクトイン仕事革命(共著 ソシム)
(小説)
シュレーディンガーの宇宙(Amazon Kindle)

アート思考ワークショップ参加者の声

「あらためて自分がやりたいことがデザインできた。想いや夢ベースで人とつながれたのもよかった。」
「無理やりアイデアをかたちにする。そういうことから新しいものが生まれるのが面白かった。」
「破壊のフェーズから、多くの気づきを得ることができた。0から1を生み出したいと思った。」
「創発、自己組織化、イノベーションがとても分かりやすく理解できる。」 
「夢や目標が実現した状態を実感することができて凄く良かった。」
 
前回のアート思考ワークショップの様子